浣腸・摘便

患者さんの排便コントールは看護職の仕事です。だいたい3日程度便が出ていなければ排便コントールを行います。事前に下剤を服用したりする場合もあります。
また検査前に便処置をすることも頻繁に行われますので、必ず必要な看護技術になります。
浣腸・目的
・速やかに排便を促す
・手術・検査のため、腸管内貯留物の排泄を促す
・腹部膨満を緩和する
・グリセリン浣腸
・高圧浣腸
・石鹸浣腸
物品
グリンセリン浣腸・石鹸浣腸
①浣腸液②膿盆③潤滑油③ガーゼ④手袋
高圧浣腸
①微温湯②膿盆③潤滑油④手袋⑤専用カテーテル
注意
・患者さんプライバシーの保持に努める
・医師の指示の元おこなう
・左仰臥位でおこなう
実施
実施する前に必ず患者さんに浣腸することを説明する。もし拒否があれば、一度時間を置くか、他の方法を一緒に考え提案する。
①浣腸液を37度程度まだ温める。
②左側臥位を取ってもらい、浣腸液をゆっくり注入していく。注入時患者さんに口呼吸をしてもらい腹部に緊張がかからないようにする。すぐに浣腸液が排出されないように我慢するするよう声かけをする。
④不必要な露出はさけ、プライバシーの保持に配慮する。
観察
・使用時の一時的な腹痛、ゴロゴロ感、肛門部の不快感、残便感
・一般状態の観察
・反応便の量、性状、色
片付け
・使用物品の片付けをする
・病室の環境を整える
記録・報告
・記録基準にそって記録する
・報告する
敵便・目的

・便秘が持続し宿便陥頓を引き起こしている状態を改善する
・腹圧をかけられず、便が肛門の手前の直腸で固まってしまい、浣腸しても便がでない状態を改善する
物品
①紙おむつ②潤滑剤③手袋④新聞紙・ゴミ袋④洗浄ボトル・おしりふき
注意
・患者さんプライバシーの保持に努める
・医師の指示の元おこなう
・左仰臥位でおこなう
・肛門や直腸内に亀裂や痔がある場合は、無理に行わない
実施
実施する前に必ず患者さんに敵便することを説明する。もし拒否があれば、一度時間を置くか、他の方法を一緒に考え提案する。
①ゴム手袋を着用し、示指に潤滑剤を塗り挿入、便塊を崩すように少しずつ回転させるようなイメージで取り出す
②掻き出すのが難しいようなら浣腸に切り替えることもある。
③口呼吸をしてもらい腹部の緊張をとる。
④不必要な露出は避け、プライバシーの保持に配慮する。
観察
・使用時の一時的な腹痛、ゴロゴロ感、肛門部の不快感、残便感
・一般状態の観察
・反応便の量、性状、色、肛門周囲の皮膚の状態
片付け
・使用物品の片付けをする
・病室の環境を整える
記録・報告
・記録基準にそって記録する
・報告する